テニスATP250ブリスベンで錦織圭選手優勝!

錦織圭選手の2019年は実に幸先良いスタートだ。
250とはいえ、錦織圭選手にとっては久し振りの優勝である。
この2年ほど、何度も決勝まで進むもののそこで行き詰まる結果が続いていたが、今回は大きな飛躍を遂げたのだ。

対戦相手のダニール・メドベージェフ選手(22)には昨年のATP500楽天ジャパンオープン有明コロシアムの決勝で敗れている、まさに因縁の対決だ。

だがメドベージェフも状態はかなり良く、今回のブリスベンではアンディ・マリー選手(31)やミロシュ・ラオニッチ選手(28)に勝ちJ.W.ツォンガ選手(33)を負かして決勝に立っている。
サーブのスピードも200を超える球が何球もあった。
モーションは少なく、トスを上げたと思ったらもうコートに入っている、そう感じる程だ。

一方、序盤の錦織圭選手はファーストサーブが決まらず、先にブレイクを許してしまう。
その後、ブレイク寸前のデュースまで迫ったがブレイクできず、1-3で迎えた第5ゲームで漸くブレイクバックに成功し、ここから流れが変わった様に見えた。
サービスキープから再度ブレイク成功し第1セットは先取する。
第2セットは錦織圭選手に何度もブレイクポイントがあったのだが、それを生かせずお互いキープが続く。第8ゲームは3-4で迎えたがここでブレイクされ、さらりと第2セットは取られてしまう。

第3セットでは錦織圭選手が先にブレイクに成功、メドベージェフ選手はフラストレーションを溜める。
何度もラケットを投げ、中には罅が入ったのか交換する場面もあった。
メドベージェフ選手がラケットを投げる度に錦織圭選手は冷静さを取り戻すかのようにファーストサーブの精度を上げる。
最後はメドベージェフ選手のサービスを0-40と抑え、バックハンドのパッシングショットで優勝を決めた。

錦織圭選手には、全豪オープンに向けてさらに期待が高まるところだ。