APEC首脳宣言ならずオニール首相しょんぼり

(画像:ロイター通信より/会場前の道路は中国の援助によるもの)

パプアニューギニアで開かれた日米中を含む21ヶ国が参加するAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が11/18に閉幕しました。
今回初めて首脳宣言は出されませんでした。首脳宣言には各国の合意が必要なのだがそれに至らなかったため。各国にとって米中の摩擦は大きな懸念となっているのでは。

着々と進んでいる中国が国を挙げて取り組む経済・交易構想「一帯一路」に対して、アメリカと西側同盟国はこれに対抗するインフラ整備構想を翳しました。アメリカのペンス副大統領はインド大西洋諸国に対し6兆8000億円の融資を表明したのです。
開催国のパプアニューギニアにも、アメリカと日本(!)・オーストラリア・ニュージーランドが電力の安定供給とインターネット環境整備のために17億ドルの計画を発表しています。

中国はシルクロード基金と銘打った政府系ファンドで発展途上国へのインフラ整備投資を行っていて、今年2月の時点で投融資額は70億ドルにも上ります。これが相手国へ多重債務を負わせ影響力を強めようとしていると国際社会からは批判が出ているのが現状です。
アメリカを中心とした資金・経済の繋がりを取るか、中国の構想に乗るか、当事者各国は冷静に判断するべきでしょう。

それにしてもこんな大国である中国にODA(政府開発援助)として総額3兆6千億円も資金提供していたなんて、日本は凄い国ですよね。(いろんな意味で)

 

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